性産業者の「その後」は

AV女優は人前でセックスを見せるのが商売。最近では、元芸能人が肩書とプライドをなぐり捨てて作品に出演する傾向が目立っている。 今秋公開された映画に『名前のない女たち(原作/中村淳彦・宝島社)』がある。閉鎖的な業界だけに、それまでAV業界で働く女性たちがリアルに表現されることは少なかった。 本編は、地味なOL順子がAVデビューし、コスプレ女優として人気を得るが、生き馬の目を抜くAV業界で、「商品として消費されていく」過程を徹底的に描いている。ずっと続けられる仕事ではない。輝けるのは、一瞬の世界なのだ。 作品の元になった女優は、木下いつき。企画からSODクリエイトの専属女優になった女優である。自分の居場所は「非現実的なAV」なのか、それとも「現実社会」なのか。苦悩する彼女の様は、AV業界の人間ではなくても、胸を打たれるはずだろう。 さて、驚いたのは、映画公開の1週間前。すでに業界を去り、一般人になっているはずの木下がツイッター上に「お久しぶりです。元、木下いつきです」と現れたのだ。現在はシステムエンジュニアとして、元気に働いていると、頻繁につぶやいている。 原作を書いた中村淳彦は「僕が取材した木下いつきがツイッターでつぶやいている。なりすましかと思って確認したら、本物でびっくりした。なんだかなぁ」と微妙な気持ちを自身のブログでコメントした。 AV女優引退から8年――。木下いつきはAV女優として輝いていた過去の自分から未だ離れられないのだ。 性産業の現実と、そこに生きる女たち 今回取材した小林藍子さんは、最近になって、3歳年上の彼氏が出来、彼のためにもうすぐAV業界を辞めるという。藍子さんがAV女優として活動したのは約3年。引退後は、AVで稼いだ資金で、アパレル関係の仕事を始めると教えてくれた。今後の彼女の活躍に期待したい。 一方、齋藤友里子さんは、現在も吉原のソープランドで働いている。インタビューの最後で、「早く上がりたい(辞めたい)」と漏らした彼女の言葉はあまりにも悲しい。手に入らない恋愛には、オンナ心をくすぐる情操心のようなものがあるのだろうか。自分が愛している人に、真っ向から愛されるという幸せを知らなければ、友里子さんが業界から上がることは大変難しい。彼女に必要なのは「現状」を断ち切る勇気と「愛される」自信だ。 どうか、これからのふたりの「その後」が幸せでありますように。

Posted on 3月 9th, 2012 by admin  |  No Comments »

高級ソープランド

〈高級ソープランド〉 総額6万円以上、接客時間120分前後で、本番行為を行う性風俗。対面後、すぐに身体の接触が始まり、女性が男性の洋服を脱がせ、プレイに入る。いわゆる即尺・即ベッド(即即)のサービスが基本となっている。地域によってはコンドームを使わないことが高級店の暗黙の前提となっている場合が多い。(サービスの例:即即で1回、マット(ローションプレイ)、ベッドで1回。合計3回戦) 齋藤友里子さん(23歳・仮名・以下同)は、現在風俗店に勤めている。業種はソープランド。風俗で働く前は、有名大学を卒業し、地元の仙台で学習塾の講師をしていたという才女だ。清楚で真面目そうな顔立ちからはとてもソープで働いているとは想像できない。 取材は彼女の働く高級ソープランド、吉原P店の個室で行われた。セミダブルサイズのベッドには、タオル生地の白いシーツが皺なく敷かれてある。ベッドの前には鏡台が置かれており、なんとも官能的な空間だ。 ――風俗で働こうと思ったきっかけは? 「ホストに通うお金を稼ぐため。大学に通いながらキャバクラ、おっパブ、ヘルス、だいたい経験しましたね。塾の講師(月給22万円)を半年くらいしていたこともあるんですが、今はソープ一本です」 ――どの業種がいちばん稼げました? 「ソープですね。いまの店に移ってからは収入が激減して、60万くらいしか稼げてませんよ。以前いたお店は振替店だったので、指名を取らなくてもお客さんに困らなかったんです」 ――振替店? 「お客さんが指名したい子に予約をいれるじゃないですか。当日、店員が、「すみません、女の子が急に生理になってしまいましてぇ、他の子を指名して頂いてよろしいですか? っていう指名振替システムですよ」 ――なるほど。指名を取る努力をしなくても、店側が平均的に客を付けてくれるわけだ。 「そうそう。週4回ぐらい働けば、月200万超えてた。怒って帰っちゃうお客さんもいるけど、みんな射精することで頭がいっぱいだから、振り替えられても遊んでいくんですよね」 ――そのまま、振替店にいればよかったのに、移籍したのはどうして? 「わたしひとつの店に長く勤められないんですよ。だいたい3ヶ月くらいで黙って辞めちゃう。お金欲しいから働くんだけど、彼氏の顔見ると“行きたくない病”が発生して無断欠勤。高級店は無断で休むと即クビなところ多いから」 ――彼氏いるんだ? 「うん。いまの彼氏とは一年くらい付き合ってるかな」 ――彼氏は風俗で働いていることを知ってるの? 「知ってますよ。彼氏、歌舞伎町のホストだし」 ――そうなんだ。でもさ、何人もお客さんを相手にした後、彼氏に身体求められたら辛くない? 「あぁ、いまの彼氏とセックスしたことないんですよ」 ――えぇ!? 好きな人と愛情確認をする上で、とても大事な行為だと思うのですが。 「わたしもともと性欲がないっていうか、セックスに興味がないんですよ。ぶっちゃけ、気持ちいいって思ったこと1回もない。 それに、わたしの身体はたぶん汚いから、彼氏とするなんて申し訳ないよ。吉原の高級店はノースキンが主流。ふつう、風俗で働いていて客と生でセックスしてるわたしなんかが彼とエッチしちゃダメだと思うんだよね。だから、どんなに彼に求められても抱きしめ合うだけ」 ――なんか切ないね。でも、彼氏がいようといなかろうと、コンドームは着けたほうがよいのでは? 性病とか怖いじゃないですか? 「ですよね。高校生の時から援交とかしてたけど、着けたことほとんどないや。妊娠したって嘘つけば、10万くらいお金くれた人いたし。性病は幸い貰ったことない」 ――いや、それマズイと思いますけど(汗)。家出少女でもしてたの? 「いや、全然(笑)。家は比較的裕福だったし、お小遣いも貰っていました。 わたし、初めて付き合ったのが中学校の担任だったんです。地元から少し離れ得た高校に通うことになって、その先生とは会えない日が多くなって、イライラして援交に走ってしまったというか。貰ったお金は何に使ったか覚えてないです」 ――イライラして援助交際……。 「ケータイ小説みたいな話でしょ。 中3の一学期の通知表にひとつだけ『4』があって、なんで『4』なんですか? って問い質しにいったのが始まりでした。それまで、全科目『5』しかとったことがなかったのでムカついたんですよ。しかも、それに対する返答が『そういうところが4なんだよ』だったの。すごいムカついた。その時、生徒会長をしてて、成績もよかったから、わたしに意見する先生なんてひとりもいなかったのね。ムキになって、毎日職員室に押しかけてたら、向うから告白してきた。 好きって言われた時は、めちゃくちゃ嬉しかったなぁ~」 ――確かによくあるケータイ小説のような人生だね。話を戻すけど彼氏のお店には飲みに行ったりする? 「ちょっと前まで、よく行ってたけど、今は通う余裕ないです。金ないんで。同棲しているから、毎日会えるし」 ――でも抱きしめ合うだけの日々。 「そうそう、本当に付き合ってるのか疑問ですよね。わたしって本当に彼女なのかな」 ――それ、こっちのセリフですよ。 「ですよね(笑)」 いま、どんどん稼ぎが減ってきていて、貯金をなし崩して生活している状態。彼氏が家にお金(家賃や駐車場代)を入れてくれれば少しは楽になりそうだけど、このままだとヤバイ。 早く、お金貯めて上がりたいよ」

Posted on 3月 2nd, 2012 by admin  |  No Comments »

路上スカウトマンは激減、自らAV出演へ応募する女性が増加   HOSTLOVE(通称ホスラブ)は、「2ちゃんねる」のような巨大掲示板である。匿名でケータイから誰でも書き込みが出来てしまうため、実名などの誹謗中傷が目立つ。 ホスラブの利用者は十代から二十代前半の男女。ホスト、風俗、AVプロダクションをはじめとした高収入ワークに関する広告が多数張られており、ホスラブ経由で風俗やAV業界に入ってくる女性は後を絶たない。 「平成17年に東京都迷惑防止条例が改正されてからは路上でのスカウト行為が難しくなった。ナンパを装って声をかけるやつらもいる。でも、女の子には警戒されるし、警察の取り締まりも厳しい。最近では、登録制の求人サイトを作り、そこに応募してきた女の子を風俗やAVへ紹介するケースが圧倒的に多くなった」(スカウトサイト運営) 「プロダクションに直接応募してくる場合、スカウトマンを通していないので、そのぶん紹介料が浮くというメリットがある。デメリットはとんでもない珍獣が応募してくること」(AVプロダクション求人担当) 「AV女優は、1本500万円という破格のギャラでメーカーと契約をする『単体女優』と、日当3万~5万円で女子高生や人妻を演じ、名前や顔も知られずに仕事をする『企画女優』の2種類があります。その比率は5%対95%」(AVメーカー制作スタッフ) 生き馬の目を抜くAV業界。その中でも、高額なギャラを貰い、単体女優としてアイドルのような扱いを受けるのは、わずか5%である。残り、95%の企画女優は「レイプモノ」や「SMモノ」、「凌辱モノ」などといったハードな作品に出演しなければ、OLの給料ほども稼げない。また、100年に1度の大不況とされた昨年。AV関係者によれば、自ら求人サイトへ応募してくる女性は大幅に増加したという。 恋愛、仕事、すべてが上手くいかなくなった AV業界へ飛び込んだ過程を藍子さんはこう話す。 「事件の後、歯車が狂ったように、いろいろなことが上手くいかなくなりました。優しそうに見える人でも、結局中身はやりたいだけのオスなんだなって。そういうのってなんか気持ち悪いなって。 会社で男の人を見るとますますそういう気持ちが強くなって、無断で休むようになりました。あたりまえだけど会社は、クビ。 親にも相談できないし。レイプされかけたからしばらく遊べないなんて誰にも言えません。当然友達いなくなりますよ。 気付いたら、わたし、行き場がないなって(苦笑)。AVやろうと思ったのは、ウジウジ悩んでいる自分を変えたかったからだと思います」 事件から3年後――、現在企画AV女優として綴る彼女のブログには「性感帯は乳首」、「茜のオッパイはIカップです」など、バストを強調した言葉が並んでいる。

Posted on 2月 23rd, 2012 by admin  |  No Comments »

〈AV女優〉

AV(アダルトビデオ)業界が不況で末期的な状況を迎えている中、今も1万人を超える女性がAV女優として働いている。 小林藍子さん(25歳・仮名・以下同)がAV女優になろうと決めたのは、知人から性的暴行を受けたのが原因だった。 「アパレル関係の会社に勤めていた時(当時22歳)、レイプされそうになったんです。飲み会で知り合った男性とファションの話で盛り上がり、今度、遊ぼうって約束をしました」 後日、ふたりで食事をした後、「付き合ってほしい」と男性に告白された。ふたり共少し酒は入っていだが、男性は泥酔したようでもなく、ふざけているようでもなかったそうだ。多少強引な性格ではあるが、誠実な人だと思い、次のデートで誘われるまま、男性のマンションへ向かった。 「少しお喋りをした後、仕事で疲れたと言って、相手が寝てしまったんですよね。わたしも睡魔が襲ってきて、いつの間にかソファで寝てしまいました。 気付くと夜になっていて、彼に叩き起こされました。お前オッパイでかいな、はよ服脱いで見せろや、って」 誠実に見えた男性は豹変し、ヤクザ同然の暴言を吐き、乱暴に藍子さんの下着を剥ぎ取った。 「取れるんじゃないかってくらい乳首をつねられたんです。あまりの痛さに、彼の腹を蹴り飛ばしちゃって。あはは……。そしたら、さっさと帰れブス! ですって。悲しくて、悔しくて、混乱して、泣きながら帰りました」 翌日、暴行を加えた男性に何度も連絡を取ったが、一度も電話に出ることはなく、無視され続けたという。藍子さんは、恋人に性行為を強制されたとして、弁護士事務所に相談へ。しかし、恋人同士の些細なトラブルという形でしか話を聞いてもらえず、被害届も刑事告訴も受理されなかった。 なんとか民事裁判に持ち込んだものの、自ら男性の部屋へ行ってしまったことを相手側に指摘されると、泣き寝入りするしかなかったのだという。 「自分からのこのこマンションへ行ったんですよね? みたいな感じで。 好きな人に無理やり犯されそうになったら、ふつうショックじゃないのかな。それとも、ふつうは服脱げよって怒鳴られたら言うこと聞いて服脱ぐものなのかな。好きな人を訴えるって弁護士にしたらおかしいことだったのかな。あーあ、なんか未だによくわかんなや。 結局、自分側の弁護士とも折り合いがつかなくて最悪の展開ですよ。あなたにも非があったんじゃないですか的な言い方するから、もういいです! って言ってしまったんです」 もちろん、自分の意志で男性の部屋へついて行ってしまった藍子さんにも断る勇気が足りなかっただろう。しかし、藍子さんは彼と付き合っていると信じていたし、まさか、恋人に性行為を強要されるとは想像もしていなかったのだ。

Posted on 2月 14th, 2012 by admin  |  No Comments »